施設の経営理念をチェックしよう

経営理念とは、企業経営者が示す経営に関しての基本的な価値観や方向性を表すものです。特に介護施設においては、介護への思いや利用者への向き合い方などの指針になることから、運営上とても重要なものだといえます。ですから介護施設のスタッフとして就職する際には、この経営理念を確認しておくことが大切です。まずは運営会社や施設のホームページ、パンフレットなどをチェックしてみましょう。経営理念がしっかりと明記してあることが就業の大前提ですし、それが共感できるものであればやりがいを持って働くことが可能になるともいえます。

介護スタッフの行動規範は、施設の経営理念に支えられています。しかし残念ながら職員間で理念が共有できておらず、そのしわ寄せが利用者に及んでしまっているケースもみられます。ただでさえ忙しい介護の現場で、スタッフが介護に対する指針を見失ってしまうことは大きなリスクを伴います。スタッフそれぞれがバラバラで仕事の連携がうまく取れていない、利用者に対する態度がおざなりになるなど、数々の問題が発生しかねないでしょう。このような状況を回避し、良い介護を実践するためにはスタッフ間の理念の共有が重要です。いくら共感できる理念であっても、言葉だけで実践できていなければ何の意味もありません。ミーティングの時に声を出して確認したり見やすい場所に掲示するなど、積極的に共有を促して活動に反映させることが大切です。これらのことが実践されているか否かが働きやすさのポイントになります。[介護施設の理念に関するサイト:KOTOWARI-介護施設の理念を考える-